功名が辻感想ログ

功名が辻第42回「ガラシャの魂」感想です。
三成につくか、家康につくか。長らく迷っていた一豊ですが、いよいよ決断を迫られる時がきました。
三成は大阪城下の屋敷を包囲し、武将達の妻子を人質に取る作戦に出ました。8歳の秀頼が下した命、とは千代の言う通りありえないことですが、秀頼がいる限り多少強引な言い分でも大義は通るという考えなんでしょうね。
今回は、千代が屋敷に残り、一豊の決断を助けるために情報を送ったり、ガラシャに会いにいったり、三成からの使者を追い返したりと大奮闘。
どちらが千代を傍で守るかについての新衛門と吉蔵のやりとりは笑ってしまいました。耳が遠くなっているのに、吉蔵が足手まといと言ったのはきっちり聞こえている新衛門。面白いです。
いつ屋敷を抜け出すのかとハラハラしながら見守っていましたが、千代は肝が据わっていますね。使者として来た武将を追い返すシーンでは、豪華な黒の内掛けを羽織って登場し、強気の姿勢を崩しませんでした。私にとって夫は天地にただ一人、(夫の決断が出るまでは動かない)と言い切るところはかっこよかったですね。追い返した後に、今でも足が震えていますと言うところもまた素敵です。

ガラシャ(たま)を屋敷に残し、連れて行かれるようなら死を選べと命じ、誰の目にも触れさせぬと閉じ込めてしまう忠興。たまの幽閉の折からすれ違ってしまった二人ですが、忠興の愛は行き場を失い歪んだものになってしまったようです。一豊の頼みで三成の包囲を潜り抜け千代を助けに来た康豊が、脱出を説得しにガラシャの元を訪れるのですが、(一豊のような愛もあれば)奪うことでしか愛を示せない人もいる、と忠興を許容し運命を受け入れる覚悟を語ります。
たまは、「許すことが出来るよう、強くなりたいと思うのです」とかつて千代に語ったことがありました。その言葉を思い出しました。何とも強く気高い人ですね。
それでもやはり、家来に槍で胸を刺され、炎の中で迎えたガラシャの最期は、悲壮なものでした。その死は、三成のやり方に一石を投じる形になったということです。

次回は「決戦へ」。関が原への緊張感がいよいよ高まってきました。
(記述日:2006.11.08)
電脳茶店〜楽々亭〜