功名が辻感想ログ

功名が辻第49回(最終回)「永遠の夫婦」感想です。
乱世を生きた一豊と千代の生涯を描いた功名が辻。一年間の放送を終え、ついに最終回を迎えました。
豊臣の命運、徳川の世、一豊の盟友たちの行く末。あれほど武に長け元気だった一豊も今は昔、病に倒れ身体が自由ではなくなりました。時の移り変わりが淋しく感じられます。
土佐を訪れた堀尾氏は、中村家の内紛に兵を出す決意を語りました。死ねば消える功名よりも一豊や中村氏との絆のほうが本物だと、そのようなことを言っていました。山内家も兵を出さないかという堀尾氏の言葉は、一豊が返事をする以前に千代の猛反対で一蹴された形でしたが^^;
苦しんで、血を流し平定した土佐。そのことを深く理解していた千代だから、あれほど強い調子で断わったんですよね。そのときのことが原因なのか、のちに堀尾・中村両氏は徳川幕府より取り潰しにあったそうです。
「豊臣と縁を切る」と皆に伝えると、一豊は再び倒れました。過去の戦いの様子が流れましたが、本当にたくさんの戦いを乗り越えてきたんですね。一豊じゃないですが、よく生き抜いてきたなと思います。千代と出会ったことが開運の始まり、という言葉。千代と出会ったことが、何よりの幸せだったということですよね。
動かなくなった一豊の隣りで目を覚まし、涙を流す千代。身を切るような痛みという表現がありますが、それ以上に、半身を失ったようなものなのかもしれないですね。それでも一豊の死後、世を見定め、土佐の平定に尽力するため生きる千代。やっぱり千代は、その愛ゆえに強い人だと思います。
豊臣の最後の生き残りである淀の方と秀頼。淀も徳川に従うことが安全であるということは頭では分かっていたんでしょうね。それでもそういう道しか選べなかった。悲しさを感じます。豊臣の名を背負いながら若くしてこの世を去った秀頼は、家康が嫉妬し警戒するような若者だったそうですが、一体どんなことを思いながら生涯を生きてきたんでしょうか。
家康は豊臣が滅んだ後に亡くなったということですが、かなり長生きだったようですね。体質という面もあるのでしょうが、何だか凄まじい生命力を感じます。
全てを見届けた千代は、戦で亡くなった者達の魂を慰める旅に出ます。もういいと思ったら迎えにきてくださいという、一豊に向けた千代の言葉。若かりし頃の姿のまま現れた一豊が、同じように若い頃の姿の千代を背負い、ゆっくりと浜辺を歩くという象徴的なラスト。
穏やかな夫婦の愛情と強い絆。それと同時に、海の音に消えていく命の儚さが感じられ、印象的な最後でした。

最初の頃の放送を除き、ほぼ逃さずに見てきた功名が辻。互いに日の本一と心から思いあえる夫婦の、互いを敬い合う姿は、本当に素敵でした。

来年の大河の風林火山も見るつもりですが、今は功名が辻の余韻に浸ってしまいます(笑)
(記述日:2006.12.16)
電脳茶店〜楽々亭〜